二代豊川光長 際端銘 彫金象嵌 香魚 帯留め K20刻印石目打金製裏坐 14.7g

二代豊川光長 1851-1923

江戸装剣金工の柳川直政の流れを組む初代光長に師事。女婿となり1868年二代を継ぐ。真柳斎・白山子・夢中山人などの別号をもつ。刀装具・装身具を得意とし宮内庁用品も手掛けた。関東大震災で事故死。日本美術協会審査員。

香魚をモチーフとし淡いグラデーションのような燻しに、魚模様を象嵌にて巧みに意匠しています。対象の捉え方がよく魚の活き活きとした姿が見事に表現されています。際端に「光長」刻銘あり。
裏坐金具もよく石目模様と手の込んだ造りで「K20」刻印の打たれた金製裏坐となった逸品です。
帯紐（調節金具あり）付き。

【状態】
経年使用による汚れ、擦れ傷、くすみ錆びあり。魚の腹・背部にヒビのようなものがあるが、線の途中で広がりがあり、意匠とあっていないようにも見えますが模様としての製作痕のようにうかがえます。紐に焼け・染みなど経年傷みあり。


【サイズ】
帯留め : 横幅 約 5.2cm　　帯紐 : 最長 約 102.5cm


【重量】
帯紐込み総重量 : 約 14.7g