トヨペット・クラウン・デラックス 銀製ミニチュアモデルカー 1959年北米大陸横断記念

1955年に登場した高級車トヨペット クラウンデラックス。
1956年には朝日新聞社主催のロンドン〜東京5万キロドライブ、1957年に豪州一周モービルガスラリーへと出場も果たしその耐久性を示し日本政府の公用車ともなった高級車です。1957年にはアメリカにトヨタ販売会社が設立され、1958年に30台のクラウン・デラックスが輸出されています。しかしこの際に車両の不備が露見し1960年に新シリーズが投入されています。

おそらくミニチュアカーに記された「北米大陸横断記念」はそういった中での耐久性を証明する試みがあったと窺がえます。車両のバックナンバーには記念年と思われる「1959」の年号が彫金されています。
インターネットで見られるトヨタ公式社史において英国・豪州の出場は記載されているものの、北米大陸横断の記述は見られず当時の関係者や見識の深い人物でしか詳細のつかめない特別な記念品であるようです。

当時の一線であった高級車ですので、ミニチュアモデルカーといえども高級感の窺がえる「銀製品」となっております。可動部等はありませんが内装にハンドルと座席が設けられており、外装は細密金工で巧みに意匠されております。窓部は厚いセロファンのような材質ですが破れはありません。
底部に「銀製」刻印あり。

【状態】
経年による擦れ傷、錆び、くすみ、あたり、若干の金属歪みがありますが大きな傷みはありません。


【サイズ】
ミニチュアカー:全長約23cm　　ガラスケース:幅約34.5cm×24cm×21.5cm

【重量】
ミニチュアカーのみ:重量約660.5g