二世秦蔵六 1894年作 純銀 水石飾蛙(竹堂翁画) 華器 温壺 1646g 共箱・護箱付

二世 秦蔵六 生没年不詳

文久年間から続く鋳金の家であり、 初代は孝明天皇の御印、明治天皇御璽、大日本国璽、徳川慶喜の黄金印を鋳造した名高い京都の金工師。
現当主は六代、青銅器の模作、鉄瓶など代々鋳金技法を継承する。

作品は気品漂う純銀造りの特別品であり、見事な造形の蛙が飾られています。
壺の装飾としても目を惹き、胴に刻まれた景色とも合わせ調和がとれるもので、 写実性の高さは一級品です。
片切彫りされた水石図には【竹堂 功】との銘。
当時の絵師か、古くからの絵師であるのか、その画より引用した構図と思われるのですが、 こちらの銘に関しては確定がつきませんので御了承下さい。
花器底には「明治二七年三月九日干邃左斎南福之下 秦蔵六造」、
箱蓋、表には「温壺」、見返しには「純銀華器 水石飾蛙 竹堂翁画 明治甲午之三月 秦蔵六造 並刻」と書かれているよう窺えます。
共箱・護箱付き。

【状態】

時代経年による擦れ、傷、くすみ等あり。
一晩水を張り置きましたが、漏れはありませんでした。
箱は焼け・染みの経年傷みはでております。

【サイズ】

高さ : 約 30.5cm　　幅 : 約 15cm

【重量】

約 1646g