トップ > 東洋美術 > 1938年頃 安藤七宝店謹製 波に鴎(カモメ)図 純銀覆輪付七宝花瓶 高さ24.5cm 1121g
1938年頃 安藤七宝店謹製 波に鴎(カモメ)図 純銀覆輪付七宝花瓶 高さ24.5cm 1121g
日本
【安藤七宝店】
明治13年(1880)、村田屋重兵衛により尾張七宝の雄として創業。
宮内省御用達となりパリ万国博覧会での金牌受賞等いくつもの万博において優秀な成績を残す。
大正天皇御料車の欄間製作、裕仁親王の結婚記念の際には太鼓型時計を製作するなど皇室献上の栄えに賜る。
鎚起・双胎等の七宝創作にもつとめ七宝焼が無形文化財に選定された立役者といっても過言ではない尾張七宝の老舗です。
淡いブルー地は空のグラデーションのように美しく味わい深く創りだされ、有線を用いた図柄の中心となるカモメ・腰部の波模様はモダンなデザイン性も感じさせる見事な技です。口内・底部には深く枯れた緑褐色の釉薬が掛けられ、その彩り趣きです。覆輪は底側に「純銀」の刻印が見られることからも特別な上手作品であることが窺がえます。高台内には安藤七宝店マークあり。
付属して飾り台、収納箱(銘はなし)、目録付き。目録は昭和13年の瓦斯(ガス)法を記念してのものとの記載ありますので製作年代もその頃のものと考えられますので御検討下さい。
【状態】
時代経年による擦れ傷、くすみあり。縁金具に細かなあたりがあり、腰部の波模様の釉薬に僅かな剥げ欠け跡が見られます。付属の飾り台は木製ですので経年により反りがでており安定しませんので御注意下さい。目録は破れ・焼け・染みあり。
【サイズ】
高さ(花瓶のみ) : 約 24.5cm 幅 : 約 14cm
[重量]
約 1121g