小針敏生 1981年作品 本象牙彫刻 氣のポーズ 共箱 第四回日本の象牙彫刻展 審査員出品

小針敏生

彫刻家。平櫛田中の内弟子であり木彫から牙彫へと転向。現代作品の牙彫に於いて、大いなる存在となる作家。子に小針樹生、多くの系譜を繋ぐ。

江戸幕末から明治時代にかけ、牙彫の作品を大きく高めたのが根付とされます。
小さな作品の中に施された精緻な技巧が日本を訪れた外国人たちに愛され、人気の輸出品となり賑わったそうです。
さらに博覧会での出展により技術と作品の迫力を高める置物彫刻へと発展していくも、根付の手頃さの魅力を欠き落ち着きを取り戻したようです。
現代作品は技術と伝統をふまえ、再構築されており置物となった際にも大雑把になることなく、 精緻さに新たなる魅力を載せ創りあげられた芸術作品となっています。

本作は「第四回 日本の象牙彫刻展」への出品作品と考えられ、当然ながら本象牙彫刻です。付属の目録には写真も掲載されております（目録には高さ21cmとあり、作品の実寸は19.5cm）。
1981年製作であり女性の服装も時代の感じられます。タイトルは「氣のポーズ」とありヨガの一種ではと考えられますが象牙の肌を活かした箇所と彩色を用い、仕上げられています。
底に「敏生」銘あり。像と同じく象牙製の銘札も付属。共箱に出展会の目録も付属です。

【状態】
時代経年による擦れ、汚れあり。底部に薄くヒビが見られます。


【サイズ】
全高 : 約 19.5cm（目録には21cm記載）　　　幅 : 約 20cm × 9cm


【重量】
総重量 約 860g

茨城県公安委員会　第401160001481号

特別国際種事業者　登録番号第05398号