【ドーム兄弟(Daum Freres)】19-20世紀に活躍したフランスナンシーのガラス工芸家。オーギュストAuguste Daum（1853-1909）とアントナンAntonin Daum（1864-1930）の兄弟により設立されたガラス工房。1889年パリ万博にテーブルウェアを出品、1894年の博覧会で金賞受賞、1897年ブリュッセル万国博覧会でも金賞を受賞しレジオン・ドヌール勲章を受章。1901年に弟アントナンはエコール・ド・ナンシーが結成されると副会長へ推されています。アンテルカレールやヴィトリフィカシオンといったドーム兄弟を特徴とする技法を生み出し数々の優れたガラス作品を制作し世に送り出した芸術家。工房は現在も存続しており国際的に活躍を魅せるアートガラス工房です。

口縁が広がり、節をつけしっかりと脚を安定させた逆円錐形ベース。ガラス肌も黄・緑・赤が溶けあった斑模様が、自然美を感じさせる柔らかな彩りを魅せています。
エッチングにより装飾された意匠は「ゴウダソウ」。花の時期ではなく種の時期を描いたようで、扇のようなサヤが連なり器を飾っています。
「Daum Nancy」陽刻サインあり。タトウ箱付き。
【状態】
時代経年により汚れ、擦れ傷あり。目立つような傷みはありません。


【サイズ】
高さ : 約 35cm　　幅 : 約 15cm


[重量]