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十三代酒井田柿右衛門 濁手唐花文青濃香炉 共箱付 稀少な十三代柿右衛門の濃み技法
製造元 : 日本 |
価格 : 500,000円(税込) |
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江戸時代より肥前国有田の地にて作陶を行う柿右衛門。
純白色の余白と赤を用いた豊かな色絵による優れた構図を特徴としています。
濁手と呼ばれる純白地は18世紀に断絶された技術でありましたが
大正・昭和の世に酒井田家により復元され現代の15代柿右衛門にも継承されています。
【13代酒井田柿右衛門】(1906-1982)は12代柿右衛門(1877-1963)と共に濁手復活の最大の功労者であり、
国より重要無形文化財総合指定を受ける歴代柿右衛門の中でも注目に値する陶工の一人。
本作は貴重な「濁手」作品となっておりますが、そのままで珍重される肌の全面には柿右衛門の手としては珍しく有田焼としては特徴的である「濃み」技法が施されています。「青濃」と題された染付による唐花意匠に緑釉による青の彩が巧みに組み合わされた面白い一品です。
柿右衛門の色絵・赤絵が映えるとされる素地の濁手に、あえて濃みを取り入れた伝統的でありながら斬新な十三代の意欲的な試みが感じられる作品です。共箱付き。
【状態】
香炉に傷みはありません。共箱は焼け・染みが若干でておりますが収納保管に問題はありません。
【サイズ】
高さ : 約 9.5cm 胴幅 : 約 11.5cm
[重量]
香炉 : 約 299g