松本寶山 合子
江戸後期-明治時代
京薩摩 色絵百花繚乱図 内美人絵
松本宝山

松本寶山

江戸時代中頃、京都粟田口の十二代雲林院宝山熊太郎に師事。 別家を許され東町に窯を起す。京薩摩の絵付師としてもよく知られており、 安田京都陶磁器合資会社の輸出薩摩の作にも銘が見られます。



内絵を見ますと着物の日本美人画が描かれており、対外用の意図があったと思われます。 外絵が大変見事な手となっており、緻密に描かれた花々の詰められた百花繚乱の図が、高台内にまで埋め尽くされています。 縁の帯模様も特徴的ですが、高台内の立ち上がりにまで模様を描いた陶工の技が冴え渡る逸品です。 護箱付き。


[状態]
経年使用により汚れ、擦れあり。釉薬にはカンニュウがあります。 身側には割れ跡があり、直しが入っております。
(写真ではわかりずらいですが高台畳付きにある金線とその対極をつなぎ、端まで伸ばしたラインで割れたようです。上手く直されています。)

[商品サイズ]
幅 : 約 12.7cm × 12.7cm × 高さ5cm