安藤重兵衛謹製 賜御勅傳 七寶菊華錦鶏 純銀覆輪花瓶 唐木台・共箱付

安藤七宝店

明治13年（1880）、村田屋重兵衛により尾張七宝の雄として創業。
宮内省御用達となりパリ万国博覧会での金牌受賞等いくつもの万博において優秀な成績を残す。
大正天皇御料車の欄間製作、裕仁親王の結婚記念の際には太鼓型時計を製作するなど皇室献上の栄えに賜る。
鎚起・双胎等の七宝創作にもつとめ七宝焼が無形文化財に選定された立役者といっても過言ではない尾張七宝の老舗です。

御品は淡い黄釉をベースにし、繊細緻密な有線七宝による彩り豊かな花鳥図。
優雅な景色が描かれています。どっしりとした胴形もあり、その見事な仕上がりは一級品です。
首周りには飛翔する姿、主に魅せる小川流れる岩上に羽を休める雅な錦鶏。
咲き乱れる菊の情景と他にはない逸品となります。


底部にマーク、覆輪に純銀刻印あり。透かし唐木台に 「重兵衛」銘の共箱が付属しています。

【状態】

経年の汚れ、スレ傷、くすみ錆びあり。
一晩水を張りましたが、漏れはありませんでした。
共箱には焼け、染み、紐切れの経年あり。
唐木台付き。

【サイズ】

高さ（台は含めず） : 約 37.5cm　幅 : 約 24cm