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棟方志功 絵付 1960年作 サインあり 三彩手描天女人観音図35.5cm大鉢
棟方志功 1903-1975
青森生まれ。ゴッホのひまわりに魅せられ油絵を始める。青光画社を結成。1924年より帝展へ出品、落選を繰り返すが1928年に初入選を果たす。
1930年国画会展に版画を出品し入選、2年後には国画奨学賞を受賞し版画家としての道を固める。やがて作品が日本民藝館に買い上げられ、柳宗悦ら民藝運動家たちとの知遇を受ける。
1938年新文展にて特選。作者の代表作として知られる多くの仏画を発表していく。戦中、自宅を失うも戦後には日展で活躍をみせ、国際版画展やビエンナーレ等で受賞、ニューヨーク個展等世界的に活動の幅を広げた。
日本板画院名誉会長。日展常任理事。文化勲章受章。
「板画」が知られる棟方志功の手描き額皿です。高台内には鉄釉によるサイン「1960SHIKO2.15」が入っています。
1960年2月15日に製作されたサインであり、本品付属の栞と照らし合わせますと写真はございませんが、1960年4/26-5/3・本間美術館主催の「棟方志功自選板画展」の中の出品目録、特別出品の枠の文末に「棟方志功絵付 壷五点 皿五点」との記載があります。確証はとれませんが出品作ではと推察されますので御参考下さい。
付属箱に題はありませんが、絵は観音菩薩と思われます。像の周囲には鉄絵に緑・黄を加えた唐草模様が描かれ、裏絵は蓮弁かと思われましたが内に彫りによる文様が入り、おおらかで味わい深い作品に仕上げられています。
志功の絵を印刷したものではなく、貴重な手描きによる陶画皿となりますのでよろしく御願い致します。
【状態】
経年使用による擦れはありますが傷みは見られません。
箱は反り、虫喰いがありますが保管・収納に御利用ください。
【サイズ】
直径 : 約 35.5cm 高さ : 約 6.8cm
【重量】