江戸時代後期-明治時代 千家十職永楽家十二代永楽善五郎 永楽和全 金襴手花唐草文車軸形蓋茶碗 木地輪線黒塗台付 九客 箱付

十二代永楽善五郎/和全 1822-1896

十一代長男仙太郎として生まれ1843年に十二代を襲名、 仁清窯跡に築窯し作陶、優れた技で大きな評判をえると、 加賀国大聖寺藩主前田利極の命により九谷焼指導の為、九谷窯を築く。 西村姓を永楽姓に改姓する等、後の永楽家、千家十職焼物師として大きな影響を与えた。

赤地の中に金彩による文様を描いた永楽らしい金襴手が印象的な作品です。車軸形と思われる蓋茶碗ですが、碗の足が納まる木地台も1客の形として仕立てられており趣きです。
絢爛豪華な赤地金彩花唐草文様に輪線挽き目の黒塗台のコントラストも絶妙で上品な雰囲気をもつ器となっています。高台内には緑釉短冊形の「大日本永楽造」銘。9客。
箱付き。

【状態】
経年使用による汚れ、擦れ傷、掠れあり。 1客の身に釉薬カンニュウがあり身は1客、蓋は4枚にカンニュウがみられます。 又、1客口縁にノミホツ・蓋持ち手部にニュウあり。 台は木地であり、黒色のまま縁へこみがあるものが1客。 箱は焼け・染み、虫喰い等の経年あり。合わせと思われます。


【サイズ】
全高 : 約 10cm
碗口径 : 約 9.5cm（蓋直径 約 10.3cm）　碗口高さ : 約 6.8cm
台幅 : 約 7.8cm　　台高さ : 約 4.7cm


【重量】