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明治時代 大日本隆山製 輸出用薩摩焼 里帰り品 色絵小紋花見図牡丹文 雪輪形碗 小鉢
製造元 : 日本 |
価格 : 180,000円(税込) |
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JAPAN
明治時代 大日本隆山製 輸出用薩摩焼 里帰り品 色絵小紋花見図牡丹文 雪輪形碗 小鉢
薩摩焼は明治政府の公式なウィーン万国博覧会参加により世界中にエキゾチックで精巧な日本趣味が流行を見せ、輸出業の一翼を担う陶器産業に発展しました。金襴細微な美しい絵付けをもつ薩摩焼は各地に飛び火し京薩摩・神戸薩摩・大阪薩摩・東京と輸出に大きく関連した地において一大輸出産業となり本薩摩の沈寿官、京薩摩の錦光山、大阪薩摩の藪明山、横浜薩摩の保土田など高く評価を博す窯元を多く生み出しました。
絢爛豪華な色絵が施された薩摩焼の雪輪形碗(小鉢)です。高台内には「大日本隆山製」といった銘があり、現代においてはその窯元詳細は知りえませんが、意匠等、器の全体より明治期に製作された輸出品の一つと考えられます。
器形は丁寧に製作されており、口縁の雪輪表現も大変繊細です。小振りな碗のような形で、小鉢、あるいはナマスのようなサイズとなっています。
一見、人物の顔の描きは素朴ですが、小紋に於いては非常に優れています。口縁の渦模様、亀甲、毘沙門亀甲、七宝、外側に矢羽根と見事な描き込みです。内の粒地の唐草模様なども良く整った形で美しく描かれています。人物に施された金彩模様も豪華であり、いくつか金盛のように厚みがあることもあり、惜しみなく描かれた手である様子が窺えます。
見込み絵は花見の様子が取り上げられ、外側は彩り豊かな牡丹図。人物は着物で状況含め、日本らしさをよくアピールした意匠となっているようです。
守りタトウ箱付き。
【状態】
経年使用により汚れ、擦れ傷、掠れあり。
【サイズ】
直径 : 約 15cm 高さ : 約 5.8cm
[重量]